嗚呼、家が傾いてゆく

現在住んでいる家は、昭和の終わりに田舎に住んでいる父が上京し、新聞広告を見て見学して購入したもの。
土地の事情をよく知らない父は家を見て、将来近くに電車が通るようになりますよとの説明を聞いて即決。

私がこの家に引っ越した直後の挨拶回り。

「この辺って液状化の地域らしいのよね。お宅もやっぱり傾いてる?」

そう言われれば傾いている。
しかし、その当時は「そう言われれば」という程度の話だった。

大きく傾いたのは震災の後。
1階のリビングの網戸が動きにくかったので手入れをしてからつけようと外していたものが、調整してもまったく入らなくなってしまったのだ。
2cmも合わないなんて・・・と驚いた。

台所で水を落とすと、換気扇の方に流れていく。
やはり以前よりも傾きは増しているようだった。

ハザードマップで自宅の辺りを確認すると真っ赤。(赤が一番液状化レベルが高い)

筋向いの家が売られ、引っ越してくる住人が新しい家を建てるために古いものを取り壊した。
家が撤去された後、ショベルカーが来て地面の下にあるコンクリートのがれきを撤去していたとき、水が吹き上げ、そして土は泥の状態だった。
工事を行っている人に聞くと、川が近いから・・・という答え。
同じ一角にある家だから同じ状況というのは明白だった。

父がこの家を買ったときはネットもなく、情報量が少ない時代だったと思う。
不動産会社の車に乗り行くときに川を見なければ、水のことを気にすることはなかったのだろう。
実際は至近に、家より高い位置に川があったとしてもだ。住まいの窓口 店舗